MicrosoftがiOSおよびAndroid向けメールアプリのAcompliを買収した。アプリの提供は継続しつつ、OutlookおよびOffice 365へのAcompliの機能統合を進める。
米Microsoftは12月1日(現地時間)、iOSおよびAndroid版メールアプリを手掛ける米Acompliを買収したと発表した。詳細は公表されていないが、米re/codeによると、買収総額は2億ドルに上るという。
AcompliのチームはOutlookチームと協力し、Office 365およびOutlookの機能向上に協力していくという。Acompliの現行アプリの提供も継続する。
Acompliは2013年創業のサンフランシスコに拠点を置く非公開企業。メールアプリのAcompliは「ユーザーの多くがモバイル端末でメールをチェックするのに、それ以上の操作をしようとしない」問題を解決することを目的とするアプリ。重要なメールだけを表示するフィルター機能やDropbox、Googleドライブ、OneDriveのファイルを簡単に添付ファイルにできるなどの機能がある。カレンダー機能もあり、メール作成中にアプリを離れずに予定を確認することなどが可能だ。
Acompliは立ち上げ後、アプリにOffice 365の機能を取り入れつつApple、Dropbox、Google、Boxのサポートも継続する可能性をMicrosoftと話し合ってきたという。こうした話し合いが、今回の買収につながったとしている。
Microsoftはサティア・ナデラCEOの「モバイル第一、クラウド第一」戦略の下、同社のプロダクティビティ製品をWindowsだけでなく、AppleやGoogleのプラットフォームでも利用できるようにする取り組みを進めている。11月にはiOSおよびAndroid版Officeでの文書編集機能を無料にした。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.