リアルタイムアクセス解析サービスのChartbeatがノーリファラーのいわゆる「ダークソーシャル」の一部を、モバイルアプリのユーザーエージェント設定に基いて検出し、ダッシュボードに表示するようになった。
米リアルタイムアクセス解析サービスのChartbeatは12月4日(現地時間)、いわゆる「ダークソーシャル」の一部の正体を突き止め、解析ツールのダッシュボードに反映させたと発表した。
ダークソーシャルとは、ノーリファラー(参照元が不明なトラフィック)の中でも、メールやメッセージング、モバイルアプリなどのソーシャルツールからの流入を指す。
例えばGoogle Analyticsのデフォルト設定では、(Webサイトにもよるが)流入元の多くがノーリファラーになっている。これが近年増加しているのは、ユーザーのネット利用がモバイルにシフトし、アプリからの流入が増加したためという。Chartbeatによると、同社のサービスを採用しているWebサイトへの全流入元の約3分の1はダークソーシャルだ。モバイルに限定すると40〜50%に上るという。
Chartbeatはこのダークソーシャルを解明するための調査の過程で、多くのモバイルソーシャルアプリがユーザーエージェントにアプリを特定できるコードを設定していることを発見したという。例えば、Facebook、Buzzfeed、Twitter、QQ、Baiduのモバイルアプリが設定しており、これを利用すればリファラーとしては設定されていなくても流入元として識別できる。
Chartbeatは3日の午後6時から同社の解析ツールにこれを反映させた。その結果、平均的なダッシュボードに表示されるm.facebook.comからのトラフィックが40%増加し、ダークソーシャルは5〜10%減少したという。
Chartbeatは公式ブログで、特定の記事のダークソーシャル解析方法を具体的に説明している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.