Google、「SPDY」終了と「HTTP/2」サポートを発表

Googleが、HTTPをサポートする独自プロトコル「SPDY」のChromeでのサポートを2016年までに終了する。SPDYの多くの機能を統合した「HTTP/2」の策定が近いためとしている。

» 2015年02月10日 09時00分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Googleは2月9日(現地時間)、2009年に発表したアプリケーションレイヤープロトコル「SPDY」のサポートを2016年初頭までに終了する計画を発表した。

 SPDYは、ネットワーキングプロトコル「HTTP(Hypertext Transfer Protocol)」をサポートし、Webページ表示を高速化する目的で構築されたプロトコル。立ち上げ当時、ほとんどのWebサイトはHTTPのバージョン1.1(HTTP/1.1)を採用していたが、HTTP/2の標準化が近いため、Webブラウザ「Chrome 40」の次のアップデートから段階的にHTTP/2をサポートするという。

 HTTP/2はSPDYをベースとしており、SPDYの複数ストリームのマルチプレックス機能、ヘッダ圧縮機能、リクエストの優先度指定機能などがHTTP/2に統合されている。

 インターネット技術の標準化を策定するIETF(Internet Engineering Task Force)のHTTPワーキンググループのHTTP/2のページによると、同プロトコルはラストコールになっており、この最終的な意見聴取で問題がなければRFCの編集段階になり、順調に行けば年内に策定される見通しだ。

 spdy

 Googleはまた、TLS拡張機能の「NPN」のChromeでのサポートも終了し、ALPNに移行する。同社はサーバ開発者に対し、HTTP/2とALPNに移行することを強く勧めている。

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