Microsoft、予測分析アプリをクラウドで開発・販売できる機械学習サービス「Azure ML」を一般公開

Microsoftが、機械学習アプリ開発のためのクラウドサービス「Azure ML」を一般公開した。Microsoftアカウントがあれば無料のFreeプランに申し込める。

» 2015年02月19日 08時22分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Microsoftは2月18日(現地時間)、昨年6月に発表した機械学習アプリ開発のためのクラウドサービス「Microsoft Azure Machine Learning」(Azure ML)を一般向けに公開した。無料で制限のあるFreeプランあるいは有料のStandardプランにAzureのサイトから申し込める。

 ml 1 Azure MLのトップページ

 Azure MLは、一般的には高度な知識と膨大なデータを蓄積するための大容量ストレージが必要な機械学習技術をクラウドで手軽に利用し、予測分析などのアプリを構築できるようにするサービス。MicrosoftがXboxやBingのために開発してきたアルゴリズムや解析ツールが使え、ユーザーはAzure MLで開発したアプリをAzure Marketplaceで公開することもできる。

 ml 2 Azure MLで構築したサービスの一例

 プログラミング言語はPython(Anacondaディストリビューション)と予測分析で使われる統計的言語のRをサポートする(Microsoftは1月にRの開発元であるRevolution Analyticsを買収した)。

 MicrosoftはAzure MLで開発できるアプリの例として、インフラなどの障害発生を予測して事前に防止したり、小売店が顧客データや天気予報などのデータを分析して次に売れる商品を予測したり、医療機関が患者のデータを分析してリスク診断や医療の向上に役立てるアプリを紹介している。

 Azure MLの無料の「Freeプラン」はMicrosoftアカウントがあれば誰でも登録できる。FreeプランとStandardプランの違いや料金体系などについてはこちらを参照されたい。

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