「Ice Cream Sandwichをサポートしていると、ユーザーの大多数が使っているデバイス向けに新エクスペリエンスを開発する時間が取られてしまう」とGoogle。
米Googleは3月3日、Android 4.0(Ice Cream Sandwich=ICS)向けのWebブラウザ「Chrome」について、次の更新版の「Chrome 42」をもってICSのサポートを打ち切ると発表した。
サポート打ち切りの理由についてGoogleは、「古い電話向けの新機能の開発はますます難しくなっていて、ICSをサポートしていると、ユーザーの大多数が使っているデバイス向けに新エクスペリエンスを開発する時間が取られてしまう」と説明している。
Chrome 42は4月に公開される見通し。Chrome 42以降もICSでChromeを使い続けることはできるが、更新版は入手できなくなる。
ICSは2011年に登場した。開発者向けサイトによると、3月2日現在のAndroidに占めるシェアは5.9%。Googleでは「ICSの登場以来、Chromeは24の新リリース、Androidは3つの新バージョンが公開され、われわれは各バージョンの高速化とシンプル化、セキュリティ強化に力を注いできた」と強調する。ICSのサポートを打ち切ることで、「Webを前進させることに専念できるようになる」としている。
Android向けブラウザを巡っては、Android 4.3(Jelly Bean)までのバージョンの標準ブラウザに使われているWebViewについてGoogleが脆弱性修正パッチの提供を中止していたことが分かり、論議を呼んでいた。
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