ユーザーを理解するメール「IBM Verse」、単体で提供へ――日本IBM

利用者を理解し、大事な関係者や実行すべき作業をレコメンドするメール環境「IBM Verse」(バース)がSaaSとして単体で提供される。

» 2015年04月06日 18時52分 公開
[ITmedia]
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 日本IBMは4月6日、“ユーザーを理解する”メール環境「IBM Verse(バース)」を、SaaSとして単体で提供すると発表した。日本IBMおよびビジネス・パートナーを通じて提供するもので、利用料金は1利用者あたり月額714円(税別、1〜100ユーザーの場合)。

 IBM Verseは、eメール機能と企業向けのソーシャル機能を統合したコミュニケーションサービス。メールに含まれる関係者のプロフィールや組織階層の確認、在席確認やチャット、添付ファイルの参照・編集や他のメンバーへの共有といった動作を1つの画面から簡単に実行できる。

 重要な人を推奨するソーシャル・アナリティクス機能に加え、該当利用者からのメールや業務履歴をキーワードだけでなくさまざまな条件で検索でき、絞り込みを可能にしたファセット検索機能を装備。ほかにも、重要性の低いメールのスレッドを非表示にするなどの、細かな設定にも対応している。こうした機能によりIBM Verseのユーザーは、メール関連のさまざまな作業をアプリケーションの切り替えなどで中断することなく、集中して取り組むことができる。

 企業において、eメールは必要不可欠なコミュニケーション手段となっているが、同時にeメールの処理にかかる多大な時間が生産性の低下を招いていると指摘されている。

 日本IBMでは、顧客対応時間の増加や生産性の向上、ワークライフバランスの実現を進める上で、IBM VerseのようなSNSとeメールを統合した環境は有用であり、今後利用が進むとしている。

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