株主の個人情報が漏えい拡大 GDOやトランスコスモスなど1万人超(続報)最大で1万4333人の可能性

サンリオの株主情報の漏えいに端を発した個人情報漏えい事件。インベスター・ネットワークスのサービスを利用している企業が次々と漏えいの可能性を発表している。

» 2015年04月09日 09時52分 公開
[ITmedia]

 インベスター・ネットワークスが企業の委託を受けて運営・管理する株主向けサービスからの個人情報の漏えいの可能性が拡大している。

インベスター・ネットワークス インベスター・ネットワークスが運営している株主向けサービス(出典:インベスター・ネットワークス)

 既報のとおり、サンリオは4月8日に「サンリオ株主ポイント倶楽部」から株主の個人情報が漏えいした可能性があると発表(参考記事)。同日、会見を開き陳謝した。登録株主数は6249人。株主番号、氏名、住所、性別、生年月日、メールアドレス、電話番号などが漏えいした可能性があるという。

 また、インベスター社のサービスを利用するゴルフダイジェスト・オンライン(GDO)も8日、「GDO株主倶楽部」に登録されていた株主の個人情報の一部が漏えいした可能性があると発表した。1949人が登録しており、漏えいした可能性がある情報は株主番号、氏名、住所、性別、生年月日、メールアドレス、電話番号だという。

 不動産投資のアルデプロも同じサービスを利用しており、「アルデプロ株主ポイント倶楽部」の登録株主2724人分の株主番号、氏名、住所、性別、生年月日、メールアドレス、電話番号が漏えいした可能性があるという。

 トランスコスモスの「トランスコスモス株主ポイント倶楽部」には、846人の株主が登録しており、こちらも個人情報が漏えいした可能性があると発表している。

 インベスター・ネットワークスによると、情報漏えいの可能性がある登録株主数は最大でのべ1万4333人。サービスは休止(ログイン不可)し、内部調査を進めている。個人情報が漏えいしたと思われる株主の多くに投資勧誘メールが届いているが、その原因については調査中。原因の断定に至っていない。外部のセキュリティ専門家を招へいし原因究明とセキュリティ強化を実施するという。

2015年4月9日11時22分追記:

 ロート製薬も株主専用のメールマガジン配信サービス「株主倶楽部」に登録していた株主の個人情報が漏えいした可能性があると発表した。登録者数は338人で、株主番号、氏名、住所、性別、生年月日、メールアドレス、電話番号が対象。

 

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ