ゴールデンウィークの投稿に注意、ブログやSNSから情報漏えいも

安易な投稿は自分自身や知人のプライバシーをさらすことになってしまう。

» 2015年04月27日 18時50分 公開
[ITmedia]
ブログやSNSへの投稿には危険性も(IPAより)

 ゴールデンウィークの長期休暇が目前に迫る中、情報処理推進機構(IPA)がブログやSNSへの投稿に注意するよう呼び掛けた。安易な投稿からユーザーや知人のプライバシーがネット上にさらされ、個人情報などが漏えいする危険もある。

 休暇中は楽しい気分からついつい安易な投稿をしてしまいやすい。スマホのカメラやカメラ機能を使うアプリ、デジカメでは写真データのExifに、撮影場所や日時、機種名など情報が付与されてしまう(設定で変更できる場合もある)ため、閲覧者がExifデータを使ってユーザーの情報を探れてしまう。例えば、子どもの入学式で撮影したランドセル姿の写真から学校名や場所を特定でき、自宅の料理写真をアップすれば、自宅の住所が簡単に知られてしまう。

投稿されたデジカメ写真の位置情報から所在がばれることも(同)

 こうした投稿データは、サービスによって公開範囲などを設定することもできるが、事前に設定方法などを詳しく知っておかないといけない。IPAは、「公開範囲に関わらずブログやSNSの投稿はインターネットに公開することと同じ。全世界の不特定多数の人に閲覧される可能性を認識してほしい」とアドバイスする。

 また、一緒にいる知人や友人の許可を得ることなく公開すれば、不都合が生じる可能性も。知人や友人が誰かにしられたくない内容や状況にあった場合などでトラブルに発展することがある。また、第三者や絵画、ポスターなどの著作物が写り込んでしまった場合は、プライバシーや肖像権の侵害を訴えられることもあり得る。

 トラブルを避ける方法としてIPAは、(1)カメラのGPS機能の有無を確認して公開する写真に付加されたExifのGPS情報を削除する、(2)一緒に写る人から事前に投稿の許可を得る、(3)写り込んでしまった人物、書類、著作物などは事前に切り抜きやボカシなどの加工処理をして対象を特定できないようにする――などを挙げている。

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