米マサチューセッツ工科大学(MIT)が、DARPAの出資で開発する四足歩行ロボットで、秒速2メートルで走りながら前方の障害物を検知し、歩幅などを調整して飛び越える実験に成功し、動画を公開した。
米マサチューセッツ工科大学(MIT)は5月29日(現地時間)、バイオミメティック(生体模倣)ロボティクスラボの四足歩行ロボット「チータ」が走りながら障害物を飛び越えることに成功したと発表した。四足歩行ロボットとしては初という。
このロボットはレーザーの反射で環境を検知するシステム「LIDAR」を搭載しており、秒速2メートルの速さで走りながら前方の障害物までの距離と障害物の高さをこのシステムで検知すると、複数のアルゴリズムが歩幅や走り方、ジャンプ/着地ポイントなどを調整する。
例えばアプローチを調整するアルゴリズムはロボットが空中を飛んでいる最中に、1歩にかかる時間の約半分に当たる100ミリ秒で歩幅を調整する。
チータロボットのチームはDARPA(米国防総省国防高等研究事業局)が6月5日に開催するロボット競技会「DARPA Robotics Challenge」でチータの障害物競走を披露する計画だ。
このロボットプロジェクトには、米Googleが買収したBoston Dynamicsの四足歩行ロボット「BigDog」と同様に、DARPAが出資している。
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