東芝、ビジネスPCにWin10モデル 552グラムのBizタブ、OS移行支援サービスも

東芝が法人PCのWindows 10モデル計8機種を8月21日より順次発売する。企業向け「Windows 10移行代行サービス」なども用意した。

» 2015年08月06日 18時40分 公開
[岩城俊介ITmedia]

 東芝 パーソナル&クライアントソリューション社および東芝情報機器は8月6日、Windows 10 Proを搭載した法人向けPC/タブレット新モデルを発表。2015年8月21日より順次販売を開始する。

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 ラインアップは10.1型Windowsタブレット「dynabook Tab S60」、12.5型デタッチャブルタブレット「dynabook R82/RT82」、13.3型ノート「dynabook R63」、14型ノート「dynabook R64」、15.6型ノート「dynabook Satellite B75/B65/B35」の全8機種。10.1型2in1のdynabook Tab S60は法人向けとして新ラインアップとして追加。他モデルは既存モデルをベースにしたWindows 10 Proプリインストール版となる。

 価格は20万8000円(dynabook Satellite B35)から。それぞれCPUやメモリ、ストレージ、通信機能、セキュリティ機能などの仕様カスタマイズメニューを用意する。OSはWindows 10 Proのダウングレード権を利用した、Windows 8.1 ProあるいはWindows 7 Pro SP1へのダウングレードも可能なため、直近でPC刷新を予定する企業のほか、ゆくゆくはWindows 10へ刷新したいが、検証が済んでいないため当面はWindows 7がよいとする企業も悩まず導入できるとうたう。法人のWindows 10刷新需要はまだ少し先とみられるが、「円滑な移行」のための企業内Windows 10環境テスト用、ストレージ暗号化ツール「Smart DE」や取扱者管理・盗難対策などを施したマイナンバー制度対応用PCなどとして、「早めの対策」を目指す企業担当者へも訴求したいという。

photo 新ラインアップの「dynabook Tab S60」。10.1型で約552グラム。1920×1200ピクセル表示の高精細ディスプレイを備え、約7時間のバッテリー動作が可能。オプションにキーピッチ19ミリ/バッテリー内蔵の着脱キーボードドックも用意する

 法人向け「Windows 10移行サービス」もはじめる。既存のPCから新規導入PCへのデータ移行を短時間に済ませられる「リプレース支援サービス」と、Windows 7/8.1の現環境を外部ストレージを使うことなくWindows 10へアップグレードする「アップグレードサービス」の2形態を用意する。マイクロソフトの標準ツールと同社独自ツールを併用し、処理を自動化。標準ツール単独時と比べ、全社は約52分、後者は最大約4時間の時間短縮が可能という。

 サービスは、自社作業(ツールの提供)、ピックアップサポート(送付して作業してもらう)、オンサイトサポート(その場で作業してもらう)などから選べる。参考価格は50台自社作業の場合で35万2000円(移行サービス導入支援 5万2000円+リプレースサービス 1台6000円×50台)から。同オンサイトサポートの場合で75万円から(移行サービス導入支援 5万2000円+リプレースサービス 1台1万5000円×50台)。

Windows 10とは

 Windows OSの新バージョン。2015年7月29日に登場。個人向けエディション(Home)およびハイコンシューマーや中小企業向けエディション(Pro)を使うWindows 7/8.1ユーザーはWindows 10への無償アップグレードを2016年7月28日まで受けられる。

 企業向けエディション(Enterprise)などを使うSA(ソフトウェア アシュアランス)契約の企業も、同8月1日よりダウンロード提供が始まった。マイクロソフトは、個人においてはより先進的かつ快適なユーザー体験を、法人においても旧バージョンより進化した生産性とセキュリティ性の向上が望めるとし、法人層へも今後Windows 10への刷新を強く訴求していく。


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