富士通がセキュリティサービス拡充、日常相談から事故対応までをカバー

世界規模でセキュリティの脅威を監視する拠点を新設。日常的な相談への対応から標的型攻撃による事故対応の支援までを提供する。

» 2015年11月18日 18時07分 公開
[ITmedia]

 富士通は11月18日、企業向けのセキュリティサービスを2016年1月から大幅に拡充することを発表した。標的型攻撃などの高度な脅威に企業が対抗していくための支援サービスのほか、日常的なセキュリティ対策業務を支援する「セキュリティホームドクター」を全国に1000人配置する。

 新サービスでは標的型攻撃対策を企業が段階的に講じられることを目的に、以下の4種類のメニューを提供するという。

サービス名 内容 参考価格
FUJITSU Managed Infrastructure Service 標的型攻撃実態調査サービス 富士通研究所の技術を活用したPCのマルウェア感染・被害状況を簡単に調査。サービスエンジニアが独自開発した検査ツールを適用して、オンサイトでマルウェア侵入・拡散状況を確認し、感染の可能性が高いPCの迅速な特定と駆除方法、対策をアドバイスする。 15万円から
FUJITSU Security Solution 標的型攻撃発見サービス 標的型サイバー攻撃検知技術を搭載したセンサーを顧客のネットワークに配置し、通信監視によってマルウェア感染やその疑いを調査、報告する。開始から報告までは約1カ月半。サイバー攻撃に対するシステムの現状を短期間で把握し、早急に対策を練ることができる。 128万円から
FUJITSU Security Solution インシデント対応訓練サービス 日々のセキュリティ運用や外部環境、攻撃手法の変化、サイバー攻撃動向を踏まえたシナリオに基づくインシデント対応の訓練サービス。訓練結果に基づく対策強化を支援する。 40万円から
FUJITSU Security Solution 標的型メール攻撃訓練サービス 訓練目的に合わせて疑似攻撃メールの内容検討を含む訓練計画の立案から実施までを行う。過去の実績から得られた訓練実施時の課題に関する情報提供、対応支援、訓練結果に対する傾向・改善提言までをサポートする。 300万円から
富士通のセキュリティサービスの全体イメージ

 また、同社はPFUと共同でセキュリティの脅威動向を世界規模で監視、分析する拠点「FUJITSU Advanced Artifact Analysis Laboratory」を東京と横浜に開設。24時間体制で企業のセキュリティ運用・監視を行う「「FUJITSU Security Solution グローバルマネージドセキュリティサービス」を提供する。

グローバルマネージドセキュリティサービスのイメージ

 「セキュリティホームドクター」は富士通エフサスが提供するもので、顧客企業の組織環境やICT環境、セキュリティ情勢に基づく提案やシステムの脆弱性診断、感染時の対処などを行う。2017年までに全国で1000人を配備する。

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