横河レンタ、「データレスPC」のセキュリティ機能を強化

PC内の全データをクラウド上のストレージサービスに保存し、端末内にデータを残さない環境を実現――。そんな「データレスPC」のセキュリティ機能が強化された。

» 2016年02月03日 19時59分 公開
[ITmedia]
Photo Flex Work Placeのシステム構成

 横河レンタ・リースが、「Flex Work Place Passage Ver.2.0」の提供を開始した。「Flex Work Place Passage」(以下、Passage)は、Windows搭載PC内の全てのデータをユーザーが意識することなくクラウド上のストレージサービスに保存し、PCにデータを保存しない環境を実現するソリューション。

 Passageは、VDIと比べて数分の1以下の低コスト、低運用負担での導入が可能。また、実際のアプリケーションの実行をローカルのファットPCで行うため、画面転送方式であるVDIやシンクライアントに比べ、低速なモバイルネットワークでも快適なユーザー操作環境を提供できる。

 新バージョンでは、ローカルHDDのアイソレーション(隔離)やローカルHDD内のデータの暗号化保護の拡張機能が搭載され、さまざまなアプリケーションに柔軟に対応できるようになった。

 ローカルHDDのアイソレーションでは、Windowsフィルタードライバを独自に開発し、実装。ユーザーの通常操作だけでなく、ユーザーの不正なプログラムによるローカルHDDへのデータ書き込みを厳格に禁止することによってOS領域をアイソレーションし、セキュリティを向上させた。

 ローカルHDD内のデータの暗号化保護では、設定ファイルや一時ファイルなど、どうしてもローカルHDDに保存が必要なデータを暗号化して保存。ファイルに重要なデータが含まれていたとしても情報漏えいを防止できる。

 また、Passage Ver.2.0のリダイレクト(転送)機能は、独自開発のWindowsフィルタードライバーとWindowsエクスプローラのポリシーの両方で制御する。これにより、Windows標準機能であるフォルダリダイレクトに比べて、多くのアプリケーションに対応できる。

 販売価格は、ライセンス買い取りで、1社当たりのベースライセンスが37万4000円、ユーザーライセンスが1ユーザー1万2,000円。(別途保守サポート費が必要、初年度必須)。レンタルライセンスでは、1ユーザー当たり月780円 (保守サポート費含む)。

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