情報通信企業の情シスチームに所属するOさんは、登場するなり「『情シス』って言葉、なんかダサくないですか?」と疑問を投げかけました。「情シス」という呼び名には堅苦しさや古さを感じるといい、Oさんは自らのチームを「TSA(Technical Service Advance)」と名乗っているそうです。
本題のグループウェアに関しては、「グループウェアをSNSか何かと混同し、家族や友人を招待したいと言ってくる」「私的なデートの予定を登録しており、それがみんなに見えている」「パスワードを忘れる」など、「あるある困ったちゃん」の事例が幾つか挙げられました。
グループウェアの機能的な問題というよりも、モラルやナレッジ、リテラシーの方に課題があるのでは、というのがOさんの分析です。とはいえ、どうしたらより効率よく、コストをかけずに利用できるのか、まだ試行錯誤中とのこと。「皆さんと一緒に考えたい」と話を締めくくりました。
後半は、参加者が事前に記入したアンケートを元に、グループウェアへの不満や期待を語り合いました。
多くの会社が複数のグループウェアを併用しているようで、それが面倒だという声が目立ちました。例えば、メールやスケジューラー機能はこっち、経費精算や決裁ワークフローのシステムはそっち――と、各グループウェアの特性に合わせて使い分けているというケースです。それぞれにログインするのは煩雑なので、連携機能を強化してほしい、あるいは全ての機能が盛り込まれていたらいいのに、という要望が挙がりました。
加えて、最近では仕事の場でもインスタントメッセージやチャットがよく使われるようになっていることから、「今、使っているグループウェアでチャットもできたら」「Facebookみたいに気軽に『いいね』がつけられたら」といった要望に、皆さんが頷いていました。働き方の多様化に伴い、グループウェアの重要性が増していることを実感した一日でした。
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