課題に対する検討の結果として、迅速なシステム展開を可能にしつつコストを抑制する方法として、SDS方式を採用することに決定しました。決定に至った経緯は、それぞれの課題について以下の対策が取れることからです。
それでは、実際の効果はどうだったのか見てみましょう。
以上がSunrise Communicationsの事例です。さすがに具体的なROIまでは開示されていませんが、IT部門のインフラとして専任10人だけでの運用となれば、国内企業なら準大手や中堅企業でもあてはまる規模の人数です。通信事業者という大企業の事例ではありますが、課題と目的は規模の違いこそあれ、参考になるかと思います。
次回は、“あえて”SDSを一気に導入「しない」ことを選択した国内企業の事例を紹介します。
ファルコンストア・ジャパン株式会社 代表取締役社長。2005年入社。シニアストレージアーキテクトおよびテクニカル・ディレクターを経て2014年5月より現職。15年以上に渡って災害対策(DR)や事業継続計画(BCP)をテーマに、データ保護の観点からストレージを中心としたシステム設計や導入、サービス企画に携わる。現在はSoftware-Defined Storage技術によるシステム環境の近代化をテーマに活動中。
第6回 比較で読み解くソフトウェア定義ストレージの選定術
第5回 ソフトウェア定義ストレージとはどんなもの?
第3回 データの利用目的別、ハードウェアとソフトウェアの選び方
第2回 データの管理、「サービスレベル」でしてみると……Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.