打ち合わせなどの場で初めて会う人との名刺交換は、日本人にとって当たり前の行為ですが、欧米人の感覚はずいぶんと違うようです。今回はそんな名刺交換にまつわる“ココヘン”を紹介します。
先日、国内・海外・国内と、たまたま泊まりの出張が続き、結果的にオフィスを2週間ほど不在にしました。
私は客先常駐するタイプのエンジニアではないですし、映画「マイレージ、マイライフ」の主人公のような日常的に“キャリーバッグ”を持ち歩く仕事でもありません。ワークスタイル変革が流行りと言えど、2週間近くオフィスに戻らないというのは滅多に無いことです。名刺を補充できず、途中で切らしてしまいました。
リアル出張族の友人によれば、このミスは出張族の“初心者あるある”だそうです。名刺を箱ごとかばんに入れておくのが本物の出張族らしいのですが、それはさておき、「名刺を切らしている」ことは、相手に対して印象悪いというのが日本の常識でしょう。
日本人は「名刺」とそこに書かれる「職位」に思い入れがあります。“漢字を重い入れに変えた方が良いのでは?”と思うくらい重要視されますが、ここも欧米人の感覚とズレがあるところです。
今回の話題はITインフラに特化したものではありませんが、息抜きがてらこのあたりについて考えてみましょう。
読者の皆さんは、欧米人にあいさつしたり、名刺を交換したり機会はありますか?
「私は情シスだし、英語も話せないからゼロだね」という人がいるかもしれません。しかしながら、仕事で外国人と触れ合う機会は突然訪れるものです。
例えば、欧米のIT製品を本格検討したり実際に採用したりして、導入事例の取材などを受け入れると、そのメーカーや代理店より一週間ほどの海外研修や海外視察の誘いを受けたり、開発チームが顧客フィードバックの一環で日本まで足を運んだりすることがあります。もちろん通訳はいますが、あいさつくらいは必要です。
また、会社のグローバル化に伴い、ITシステムの海外接続が発生するかもしれません。そうなると、現地法人のIT部門やそのアウトソース先スタッフとの調整や、運用方法のレクチャが必要になるでしょう。「うちの会社がグローバル化なんて……」と考えてなくても、そのような企業との買収や合併があるかもしれませんし、その場合はActive Directory ドメインの接続(信頼関係設定)やシステム統合・刷新プロジェクトを外国人と進めなければならないかもしれません。
ごくまれにですが、私も海外視察などに同行する機会があります。先日同行したお客様は、「いまの業務でまさか海外に来るなんて……」と話していました。仕事で海外に行ったり、外国人とあいさつしたりするというのは、情シスでも十分に可能性のあり得る話です。
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