Google、「Chrome 52」の安定版を公開 セキュリティ問題を修正

最新版の「Chrome 52.0.2743.82」では計48件のセキュリティ問題が修正された。

» 2016年07月22日 07時36分 公開
[鈴木聖子ITmedia]
修正された危険度「高」の脆弱性

 米GoogleのWebブラウザ「Chrome」の安定版がバージョン52に更新され、7月20日付でWindows、Mac、Linux向けに公開された。

 Googleによると、最新版の「Chrome 52.0.2743.82」では計48件のセキュリティ問題が修正された。外部の研究者が発見した脆弱性の中では、11件が危険度「高」に分類されている。

 このうちJavaScript実行エンジン「V8」やHTMLレンダリングエンジン「Blink」には、解放後使用や同一生成元回避などの深刻な脆弱性が複数存在する。また、iOS特有のURLスプーフィング問題なども修正された。

 これら脆弱性を悪用された場合、リモートの攻撃者にシステムを制御される恐れがあるとして、米US-CERTもアップデートの適用を促している。

 脆弱性の発見者には深刻度などに応じて賞金が贈呈された。中でも「PPAPIにおけるサンドボックス脱出」の問題を発見した研究者は1万5000ドルを受け取っている。

最新版は「Chrome 52.0.2743.82」となる

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