今も替えが利き、3年後に期待できない人はクビになるITソリューション塾(1/2 ページ)

ある経営者はリストラを行う際に「今も代替が利き、3年後に期待できない人」に退職勧告をしたという。そんな評価をされないためにはどうすればいいのか。

» 2016年07月23日 07時00分 公開

「今も代替が利き、3年後に期待できない人」になってはいないか?

  • 法人ビジネスの営業は、英語でSalesとはいわない。ただの販売員ではない。Sales Representativeといって、「会社の代表として取引に責任を持つ人」という意味がある。
  • 営業とはお客さまの「困った」の相談相手であり、それを解決するプロデューサーだ。
  • 「伝えた」という自分の満足で終わらせるな。「伝わった」という相手の真実を確認してこそ、コミュニケーションは成立する。

 新入社員たちは、こんなオヤジの小言にも耳を傾けてくれる。自分たちが未熟者であるという自覚を持っている彼らにとっては、一つひとつの言葉は、新鮮な響きとなって吸い込まれていくのだろう。その素直さが彼らを成長させる。

「君たちは、“タダ飯”を食らっている。今はそれでも仕方がないが、いつまでもそれでいいわけはない。何の成長もなければ、そのうち“無駄飯食い”といわれる。この屈辱を味わいたくないのなら、寸暇を惜しんで勉強しなさい!」


 このような言葉さえも、彼らには励みになる。

 翻って、私たち「大人」はどうなのだろう。一体何を知っているのだろうか。何ができるのだろうか。

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 お客さまの経営や業務、社会やITのトレンドは、日々移りゆく。今まで常識と思っていたことが、あっという間に非常識になっている。気が付けば知らないことだらけだ。かつての成功体験を後生大事にしているうちに、新入社員と同じ「未熟者」になってはいないだろうか。ただ、新入社員のように「未熟者」であることに自覚がないとすれば、もはや成長はできない。

 ある大手企業の経営者から、リストラしたときの話を伺った。そのとき、誰を退職させるかを評価するに当たり、次のような3つのランクをもうけたそうだ。

(1)3年後にこの会社にいてもらわないと困る人

(2)今いてもらわないと困る人

(3)今も代替が利き、3年後に期待できない人


 (3)の方を退職勧告の対象としたそうだ。その数は、2割ほどになったという。結局、そのうちの1割ほどの方が退職されたそうだ。

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