Facebook、クリック誘う「釣りコンテンツ」をさらに締め出し

誇大表現で重要な情報を故意に隠してクリックさせようとする「クリックベイト」をニュースフィードから締め出す対策を強化する。

» 2016年08月05日 07時39分 公開
[鈴木聖子ITmedia]
「クリックベイト」

 米Facebookは8月4日、ニュースフィードに表示される「クリックベイト」と呼ばれるクリック稼ぎのための釣りコンテンツを締め出す対策を強化すると発表した。

 同社によると、クリックベイトとは、重要な情報を故意に隠してユーザーにクリックさせようとするコンテンツを指す。一例として、「When She Looked Under Her Couch Cushions And Saw THIS… I Was SHOCKED!」(ソファのクッションの下をのぞくとこれが……ショッキングだった!)といった見出しを挙げている。

 こうしたコンテンツを見えにくくするための対策は、以前から講じられていた。しかし、さらに表示を減らしてほしいという声がユーザーから寄せられたことを受け、今後数週間でニュースフィードを更新し、クリックベイトの表示ランキングをさらに引き下げる措置を講じることにしたという。

 具体的には、見出しに重要な情報が欠けていて、大げさな表現で読者を惑わせて過度な期待を抱かせる記事をクリックベイトと分類。この基準に照らして大量の見出しを検証した結果をもとに、クリックベイトに使われがちなフレーズを特定するシステム構築して、そうした記事を掲載しているページやドメインへのリンクの表示順位を引き下げる。

キャンペーンページも

 この措置により、クリックベイトの表示が減って、ユーザーが見たいと思うコンテンツがフィードの上位に表示されるようになるとFacebookは説明している。

 クリックベイトについては、ユーザーをだましてマルウェアをインストールさせようとする手口に使われた事例も報告されていた。

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