悪用された場合、サーバでアサーションエラーが発生してサービス妨害(DoS)状態に陥る可能性。国内でも攻撃が観測されていることから、対応を急ぐ必要がある。
Internet Systems Consortium(ISC)は11月1日、DNSサーバソフト「BIND 9」の脆弱性を修正する更新版を公開した。リモートで悪用される恐れもあるとされ、危険度は「高」に分類している。
ISCのセキュリティ情報によると、今回の脆弱性はDNAMEレコードを含むレスポンスの処理に起因する。悪用された場合、サーバでアサーションエラーが発生してサービス妨害(DoS)状態に陥る可能性がある。危険度は共通脆弱性評価システム(CVSS)で7.5(最大値は10.0)と評価されている。
この脆弱性はBIND 9のバージョン9.9.9-P4、同9.10.4-P4、同9.11.0-P1およびBIND 9 Supported Previewエディションのバージョン9.9.9-S6でそれぞれ修正された。
BIND 9を巡っては、日本国内でも脆弱性悪用を狙う攻撃が観測されていることから、まだ更新版を適用していない場合は対応を急ぐ必要がある。
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