レオパレス21、AI×OCRで契約書類を自動入力 年間4200万円のコスト削減へ年2万時間の業務効率化

レオパレス21は、賃貸契約書類の入力業務に、人工知能を活用したOCRサービスを導入。年間約2万時間の作業時間と約4200万円のコスト削減を見込むという。

» 2017年05月29日 13時00分 公開
[ITmedia]

 レオパレス21は5月26日、賃貸契約書類などの入力業務にAIを活用した文字認識システム「Intelligent OCR」を導入すると発表した。これまで各種申込書や社内書類の大部分を手作業でPCへ入力していたが、Intelligent OCRの導入で、従業員の作業時間を年間で約2万900時間削減し、約4200万円のコスト削減を見込む。

 Intelligent OCRは、AI insideのAI「Neural X」を活用し、手書き書類を文字認識してデジタルテキストに変換し、データ入力の生産性と精度を向上させるサービス。AI insideは、ニューラルネットワークを活用した文字認識に関する特許を取得しており、画像認識と文字判断および、自然言語的な観点からの文字判断を組み合わせ、従来のOCRでは読み取れなかった手書き文字を高精度で認識するという。

Photo 「Intelligent OCR」による文字認識イメージ

 Intelligent OCRに蓄積されるデータは年間40万件超を見込んでおり、蓄積された個人情報は暗号化するため、個人情報保護の側面でも高い信頼性を発揮するとしている。6月1日に法人を対象とした賃貸契約時の入居者情報の入力業務に、6月30日に同対象の賃貸物件退室時における必要書類のデータ入力業務に導入する予定だ。

Photo 「Intelligent OCR」による匿名暗号化技術イメージ

 レオパレス21では、今回の取り組みで余った時間や社員リソースを、さらなる顧客サービスの向上に振り分けるとともに、業務の効率化と社員のワークライフバランス強化につなげていくとしている。

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