Amazon Web Services(AWS)が、AWS Summit Tokyo 2017の基調講演で、東京リージョンで使える新たなサービスや、AWSのクラウドサービスをより使いやすくするための改善ポイントを発表。
Amazon Web Services(AWS)が5月31日、現在開催中の年次イベント「AWS Summit Tokyo 2017」で、東京リージョンで提供する新たなサービスを明らかにした。
新サービスの1つは、「Amazon Lightsail」。2016年12月に発表されたVPS(バーチャルプライベートサーバ)サービスだが、東京リージョンで利用できるようになる。月額5ドルからという安価な料金で、好きなOSや開発環境、アプリケーションなどがセットアップされたサーバを、数回のクリックで立ち上げられる。5ドルの構成でも、512MBのメモリに20GBのSSDが利用でき、1TBのデータ転送も料金内で行える。
また、主に東京リージョンのバックアップ用として、2018年に大阪ローカルリージョンを開設することも発表した。耐障害性の高いデータセンターで、東京リージョンと連携して利用する。東京リージョンにも、現在3つのデータセンター群があり、可用性は確保されているが、災害対策などとして、補完的に利用することを想定している。なお、当初は招待制で提供するとのことで、詳細は開設時期が近づいたら改めて発表する。
そのほか、日本の企業にクラウドサービスをより導入しやすくするため、準拠法を日本国法とするオプションを用意することや、紛争解決を管轄する裁判所を東京地方裁判所に変更できるオプションを提供することも発表している。料金の支払い通貨も、日本円を含む12通貨から選べるようにする。サービスコンソールは、6月末までに100%日本語化するとした。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.