NTTドコモ、簡単に雨量観測ができる「どこでも簡測」のリース提供を開始

NTTドコモが、どこでも簡単に設置でき、クラウドで観測データを確認できるIoT雨量観測サービス「どこでも簡測」のリース提供を開始した。災害の危険度予測や防災の遠隔監視などへの活用拡大を見込む。

» 2017年06月07日 10時30分 公開
[ITmedia]

 NTTドコモは6月6日、設置が容易なIoT雨量観測サービス「どこでも簡測」を、リース方式で提供することを発表した。これまで一括購入方式でのみ提供してきたが、5年リースでの利用が可能になる。

 どこでも簡測は、組み立て式で任意の場所に設置できる雨量観測所を利用し、いつでも観測データを確認できるクラウドサービス。ソーラーパネルとバッテリーを搭載しており、商用電源は不要。ドコモの通信モジュールを搭載し、データはクラウド上で管理する。

 また、気象庁検定に合格した雨量計を使用しているため、観測データを公開可能。例えば、災害の危険度予測や地域の防災計画作成に活用する、離れた現場や設備の状況を把握する、安全性を監視する、といった用途に使える。

Photo 「どこでも簡測」のサービス利用イメージ
Photo 「雨量観測所」の外観図

 ドコモによると、近年豪雨による河川氾濫や土砂災害などの被害が増えていることから、自治体などを中心に、雨量観測への要望が高まっているという。

 どこでも簡測は、顧客自身で組み立てができることから、工事費やシステム構築費が不要で、初期費用を抑えた導入が可能。リース方式により、より手軽な導入が可能になるとしている。

 リースは5年契約で、雨量観測所本体価格にクラウドサービスの利用料金を含め、料金は月額3万4800円(税別)から。消耗品の一部交換や、保守期間の延長を含む保守オプション付きのプランは、月額3万9800円から。

※記事初出時、価格に誤りがありました。おわびして訂正いたします(6/8 11:20)



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