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» 2017年06月17日 08時00分 公開

また歴史的イベントに幕 変わり続けるMicrosoftが目指す姿Microsoft Focus(2/2 ページ)

[大河原克行,ITmedia]
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 しかし、2016年にナデラCEOによって「新たなMGX」と宣言され、変化が始まったことを示したこのイベントは、2年目の「新たなMGX」というスタイルではなく、長年開催されたMGXから脱却し、新たなイベントへと生まれ変わることになった。それが、Readyということになる。

 現時点では、Readyの詳細は明かされていないが、これまでアトランタやオーランドで行われていたMGXとは異なり、ラスベガスでの開催が予定されている。

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 昨今、IT産業では、ラスベガスでの大型イベント開催が相次いでいるが、Microsoftがラスベガスで社内の大型イベントを開催するのは珍しい。

 そしてReadyは、これまでセールス、マーケティング部門向けのMGXとは別開催だった技術部門向けのキックオフイベントなども統合した形となり、さらに規模を拡大するという。ラスベガスという場所を選んだのも、規模の拡大が背景にあるのかもしれない。

 マーケティング、セールスという観点での情報共有だけでなく、技術的な観点からの進化や、新たな技術の方向性も示される可能性がありそうだ。その点ではまさに、“One Microsoftとしての社員総会”となり、その重要性がさらに増すことになるだろう。

 以前、本コラムで触れたが、毎年1月初旬から2月中旬にかけて米本社で開催されていた「ミッドイヤーレビュー」と呼ばれる社内会議も、2017年に廃止されている。この会議は、米Microsoft本社の経営トップに対して、各事業部門の責任者や、各地域および各国の事業責任者が経営事業の進ちょく状況を報告するものだった。日本マイクロソフトからも、平野社長以下、幹部社員が出席して、上期のレビューとともに下期に向けた方針や施策を共有する場となっていた。

 ミッドイヤーレビューがなくなったのも、やはり、ナデラ体制下でMicrosoftそのものが変化していることを示している。

 オンプレミス環境におけるライセンス販売が中心だった従来の仕組みから、従量課金型のクラウドビジネスに軸足を移したことで、年間の販売達成率を重視した評価制度や、それを重視した会議の仕組みがMicrosoftには似合わなくなってきた。それが、長年にわたって開催されてきたミッドイヤーレビューがなくなり、さらにMGXがなくなることにつながっている。

 2つの伝統的な社内行事がなくなったことは、Microsoftが依然として、大きな変化の中にあることを示している。

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