学び効果絶大? “スマホで撮りまくり講義”とそれを支えるITフリーター、ブログを書く(1/2 ページ)

授業をスマホで“パシャ”っと撮ってデータベースで管理する。東京学芸大学教育学部で学ぶ“将来の先生たち”が、そんな学習法を実践していました。

» 2017年07月05日 07時00分 公開
[葉月へちまITmedia]

この記事は葉月へちま氏のブログ「フリーター、ブログを書く」より転載、編集しています。


 ITは今や、教育にとって欠かせない存在です。そんな中、将来、小学校の先生を目指している東京学芸大学教育学部の学生さんが「kintone」を使っていると聞き、活用法を聞いてみました。ICT(情報通信技術)を利用した新しい学習方法とはどのようなものなのか。じっくりと紹介します!

 教育現場でのkintone活用の取材では、以前、萩商工高等学校に伺ったことがありますが、今度は大学。どのような違いがあるのか、気になるところです。

 今回取材をさせていただいた方々はこちら。

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 向かって左から、サイボウズの中村龍太さん、学部4年生の太目弘樹さん、院生の中嶋瑞希さん、森本康彦教授です。

 森本先生は教育のシステム、eラーニング、eポートフォリオといった教育工学を専門に研究しており、太目さんと中嶋さんは森本先生の研究室に所属する学生さんです。

 教育に活用できるICTのツールを探していた森本先生と中村さんが知り合ったのが、kintoneを使用するきっかけなんだとか。「主にkintoneを活用しているのは学生たちなのですけどね」と話す森本先生。

 それでは、学生さんたちはどのようにkintoneを活用しているのでしょうか。森本先生に尋ねたところ、「授業を見た方が早い」というので、早速、先生の授業を見学してみました!

スマホとkintoneを授業で活用

撮ることで印象づけて、共有もできる

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 先生の講義が始まると、学生たちが一斉にスマートフォンを取り出し、撮影を始めました。授業中にスマートフォンを出していいの? と動揺していると、「『パシャふり授業』を提唱しているこの講義の中では良いんですよ」と中嶋さんが教えてくれました。

 “パシャふり授業”とは、太目さんが研究・提唱しているもので、ICTを活用した新しい学習方法の1つです。

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 授業中、スマートフォンを使って気になったところをその都度、撮影。

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 簡単なコメントを添えて記録します。残した記録はkintoneでまとめて管理しており、いつでもどこでも授業の復習ができるようになっています。

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