MicrosoftとFacebookの大西洋横断海底ケーブル「MAREA」が完成

MicrosoftとFacebookが2016年に立ち上げた欧米を結ぶ高速海底ケーブル「MAREA」が完成した。従来の工法より3倍の速度だった。転送速度は160テラbps。

» 2017年09月25日 10時14分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]

 米Microsoftは9月21日(現地時間)、米FacebookおよびスベインTelefonica傘下のインフラ企業Telxiusとの共同プロジェクトである大西洋横断海底ケーブル「MAREA」(「潮流」という意味のスペイン語)が完成したと発表した。

 marea 1

 2016年8月に着工したこの6600キロ長のケーブルの転送速度は160テラbps。7100万本のHD動画を同時に配信できる規模だとMicrosoftは説明する。

 このケーブル敷設の目的は、Microsoftのクラウドおよびオンラインサービス(Bing、Office 365、Skype、Xbox Live、Microsoft Azureなど)のための高速で信頼性の高い接続と、Facebookのユーザーへの快適なサービス提供を実現することとしている。

 水深5キロ以上の海底に設置されたケーブルは、米国のバージニア州のバージニアビーチとスペインのビルバオを結び、ビルバオから欧州、アフリカ、中等、アジアのハブと接続する。

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 ケーブルの設計および敷設には最先端技術が使われており、従来の3倍の速さで完成したとしている。実際の使用は2018年初頭に開始する計画だ。


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