電通、RPAツール「UiPath」導入で業務改革を推進 2017年内に400業務を自動化へ

働き方改革の推進に向け、RPAによる業務効率の改善に取り組む電通は、RPAプラットフォーム「UiPath」を導入。これまでに、月次で延べ1万時間を超える時間創出の成果を上げている。

» 2017年12月01日 11時00分 公開
[金澤雅子ITmedia]

 電通は、UiPathのRPA(Robotic Process Automation)プラットフォーム「UiPath」を導入し、業務効率の改善を進めている。2017年内に400の業務をRPAで自動化する見込み。

 データ分析処理や、経理業務の一部工程などの自動化を進め、これまでに月間で延べ1万時間を超える時間創出の成果が上がっている。例えば、広告媒体企業からメールで送付されるExcelシートの集計作業をRPA化することで、従来は手作業で3時間かかっていた作業が数秒で終わるようになったという。

 UiPathのRPAプラットフォームは、ワークフロー作成ツール「Studio」、自動化されたワークフローの「Robot」、運用管理ツール「Orchestrator」で構成される。

 Studioは、直感的に操作でき、豊富な機能を備えた開発環境を提供。汎用的なワークフローエンジンによる自動化プロセスの作成や、約300種類の自動化支援ツールの利用、録画によるプロセス作成設計などが可能になる。Orchestratorでは、ロボットの稼働状況やソフトウェア更新などを統合的に管理できる。

 電通では、UiPathの導入にあたり、開発支援ツールの使いやすさや、さまざな要件に対応する機能で多種の業務フローを短期間で開発できる点、統合的なロボット管理機能などを評価した。また、電通は、AI(人工知能)やコグニティブの活用によるRPAの業務高度化にも取り組んでおり、それらに対応できる幅広いAPIが備わっているところも、UiPathを評価した理由だという。

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