最近では、オプションとして、Windowsのエクスプローラに統合できるクラウドストレージも増えてきています。普段の操作に近いことから、ユーザーが慣れやすいというのが特徴で、これは「オンデマンド」「ストリーミング」などと呼ばれています。
必要なときにデータをダウンロードし、キャッシュとして利用。使い終わったらそれをクラウドストレージに保存し、キャッシュは一定期間、もしくは空き容量が必要になったタイミングで削除するというものです。
この利用を強制し、さらにC:\の余計なところにデータを保存させないようにすれば、ローカルストレージの容量を管理することもありません。横河レンタ・リースでもそのような製品を展開していますが、ローカル内にデータを置かせないというアプローチは、今後増えていくでしょう。
さて、次回はいよいよアップデートにおける「ネットワーク帯域」を扱います。巨大なデータを各PCがそれぞれダウンロードするという、管理者としては冷や汗モノの話であり、ネットワーク帯域の不安から、Windows 10の移行に伴って「WSUS(Windows Update Server Service)」の導入を検討する企業が急増しています。実際、私も多くの方から相談を頂きました。
WSUSとともに、大きなファイルを遠隔地から高速に展開する機能である「Branch Cache」や、Windows 10で登場した「DOSvc(Delivery Optimization)」を活用すれば、企業内ネットワークへの負荷を軽減することができるでしょう。これも一つの解だと思います。
しかし、実際に運用までを考えてみると、いろいろ課題があるのも事実。それは、Windows 10の半年という短周期のアップデートに起因するものです。その課題と具体的な解決はどこにあるのか。次回の記事もお楽しみに!
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