そのPC、そんな“空き容量”で大丈夫か? Windows 10のアップデートに潜むワナ横河レンタ・リースの「Win10運用マスターへの道」(5)(3/3 ページ)

» 2018年07月26日 08時00分 公開
[松尾太輔ITmedia]
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 最近では、オプションとして、Windowsのエクスプローラに統合できるクラウドストレージも増えてきています。普段の操作に近いことから、ユーザーが慣れやすいというのが特徴で、これは「オンデマンド」「ストリーミング」などと呼ばれています。

 必要なときにデータをダウンロードし、キャッシュとして利用。使い終わったらそれをクラウドストレージに保存し、キャッシュは一定期間、もしくは空き容量が必要になったタイミングで削除するというものです。

 この利用を強制し、さらにC:\の余計なところにデータを保存させないようにすれば、ローカルストレージの容量を管理することもありません。横河レンタ・リースでもそのような製品を展開していますが、ローカル内にデータを置かせないというアプローチは、今後増えていくでしょう。


 さて、次回はいよいよアップデートにおける「ネットワーク帯域」を扱います。巨大なデータを各PCがそれぞれダウンロードするという、管理者としては冷や汗モノの話であり、ネットワーク帯域の不安から、Windows 10の移行に伴って「WSUS(Windows Update Server Service)」の導入を検討する企業が急増しています。実際、私も多くの方から相談を頂きました。

 WSUSとともに、大きなファイルを遠隔地から高速に展開する機能である「Branch Cache」や、Windows 10で登場した「DOSvc(Delivery Optimization)」を活用すれば、企業内ネットワークへの負荷を軽減することができるでしょう。これも一つの解だと思います。

 しかし、実際に運用までを考えてみると、いろいろ課題があるのも事実。それは、Windows 10の半年という短周期のアップデートに起因するものです。その課題と具体的な解決はどこにあるのか。次回の記事もお楽しみに!

著者紹介:松尾太輔

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横河レンタ・リース株式会社 システム事業部 ソフトウェア&サービス開発部長。

自社開発ソフトウェア「Flex Work Place」を開発、提供する一方、働き方改革を推進する企業に、安全で柔軟な働き方実現のための各種製品、そしてWindows 10の導入コンサルティング活動を行う。

暴れん坊三児の父でもあり、今働き方改革が一番必要な男でもある。


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