MS平野社長、中学生のSkype授業に参加 自作PCについての“ガチ質問”にびっくりエンプラこぼれ話(2/2 ページ)

» 2018年11月15日 07時00分 公開
[高木理紗ITmedia]
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 Microsoftでは、「Skype in the Classroom」として、各国の教育関係者向けに、Skypeを使って、遠隔地にいる先生が子どもたちに向けて授業を行えるプログラムや、子どもたちが美術館や博物館の学芸員、国外の学校の子どもたちと交流できるプログラムなどを提供している。また、教員向けの研修を無料で行い、一定のレベルで教育プログラムを使いこなす教員向けに資格制度や表彰制度を設けるなど、その認知や成長に力を入れている。

 例えば、今回の授業案は、日本マイクロソフトが提供する教育プログラムを使いこなす「認定イノベーター」の資格を持った新川中学校の教員が作成。こうしたアイデアは、他の教員も参考にできるよう、同社の学校向けツールやSkypeを使った授業に取り組む教員のコミュニティー「Microsoft Educator Community」で共有されることもある。

photo 「Microsoft Educator Community」の画面

 「教育関係者にとって、Skypeなどの技術は、過疎地の学校と教師をつなぐ遠隔授業や、普段学校では知り合えない人の意見や知見に触れられる課外授業などの機会を生み出せるメリットがある。ユーザーの中には、積極的に新しい案を出して活動されている教員もいます」(原田さん)

 ただし、原田さんによれば、最初からこうした技術を使いこなせる教員ばかりではなく、中には「使いたいがやり方が分からず、自信がない」「使いたくても学校側の理解をなかなか得られない」といった悩みを抱える教員もいるという。

photo 授業後に「Skype-A-Thon」のポスターを掲げる平野社長。「ビジネスミーティングよりもずっと緊張した」と語った。

 こうした教員が授業にSkypeなどの技術を取り入れやすい環境を作るためにも、同社は今後、Skype-A-Thonといったイベントや教員同士の交流の機会を活用し、教育分野でユーザー層を広げていこうとしている。

 「Skype-A-Thonといった機会を使って交流授業の事例を増やせば、教員たちにとっても、学校や自治体を説得する材料が増えることになります。今後は、こうしたイベントを、より多くの教育関係者がSkypeを使った授業に進出できるきっかけにしたいですね」(原田さん)

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