連載
» 2018年12月11日 07時00分 公開

半径300メートルのIT:「セキュリティソフトさえ入れれば安全でしょ」という考えが、むしろ危険な理由 (1/3)

新しくPCやタブレットを買う時、「○○のセキュリティソフトを入れればお得ですよ!」などと薦められるまま、何となくセキュリティソフトを買って入れた経験はありませんか? こうした“受け身のセキュリティ対策”、むしろリスクを呼ぶ可能性があるんです。

[宮田健,ITmedia]

この記事は会員限定です。会員登録すると全てご覧いただけます。

 皆さん、今使っているPCに、セキュリティソフトは入れていますか? ところで、私は普段からAppleの「MacBook」シリーズを利用しています。長い間Macを使っているため(1993年のPowerbook100から……)、「macOS」の使い勝手が合ってはいるものの、一つのOSしか使えなくなる、いわゆる“ロックイン”も心配なので、定期的にWindowsマシンに乗り換えることにしています。今回は、Microsoftの2in1型Windowsマシンの一つ「Surface Go」を手に入れ、使い込むようになりました。

 Surface Goを選んだ理由は、自分の用途を満たす性能で価格が安かったから、というだけではありません。何より良かったのは、余計なアプリが入っていない点だったのです。(「Officeが入っているのは余計だ」というレビューにはやや同意しますが……)

 実際に使ってみると、久しぶりに触ったWindows 10はかなりパワーアップしており、Windows Subsystem on LinuxやSurfaceペンによるメモなど、なかなか面白い機能がそろっていて驚きました。先日など、セミナーの台本をタブレットで表示してしゃべりながら「早くも元を取ったな」と思った私は単純ですね(苦笑)。

プリインストールのセキュリティソフトは余計?

 さて、今回「余計なアプリ」の話題を持ち出したのは、その存在が思わぬセキュリティ問題を引き起こすことがあるためです。先日、Windowsマシン向けのセキュリティソフトの問題が、Twitterで話題になりました。

 一体どんな問題なのかというと、あるユーザーのWindowsマシンに“試用版”のセキュリティソフトがプリインストールされていた場合、試用期間が終了すれば、その保護機能は停止しますが、その後にWindows 10にあらかじめ組み込まれたセキュリティ機能「Windows Defender」に切り替わらず、“誰も何も保護しない状況”に陥るリスクが発生しかねないというものです。

 他人から薦められるままに、セキュリティソフトを入れてしまう――そうした行動の背後には、今まで当たり前のように流布してきた「PCを使い始める=セキュリティソフトは必須」という考え方があるのでしょう。しかし、その考え方がもう“古い”ということに、一体どれだけの人が気付いているでしょうか。

       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ

マーケット解説

- PR -