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» 2019年04月22日 07時00分 公開

【特集】Transborder 〜デジタル変革の旗手たち〜:「未経験」から4年でチームを統率 最前線で戦う“セキュリティ女子”が後進に伝えたいこと (2/3)

[高橋睦美,ITmedia]

セキュリティ業務のスキル習得につながった「よりどころ」とは

 厳しいスタートの中、着実なスキルを養うための挑戦が始まった。

 「他のメンバーと比べると、自分には足りない部分があると感じることがありました。技術的に自信があると言い切れない中、もっと詳しくなれたらという悔しい思いを抱くこともありました。

 セキュリティ業務については未経験でしたが、前職のサポートで経験してきたオペレーションを回すことや設計することには自信があったので、まず『鳴ったアラートに対応する』というところからスタートし、とにかく目の前にあるものに試行錯誤しながら取り組むことで勘所をつかんでいきました」(安東さん)

 ちょうどこの時期、Recruit-CSIRTのチームビルディングが進んでいたことも、安東さんには幸いした。「後からどんどん先生が入社してきたようなものです。私の後から中途採用で入社してきたメンバーのほとんどが、バックグラウンドにセキュリティ関連の知識やスキルを持ったスペシャリストで、著名なメンバーも少なくありませんでした。その人たちに教えてほしい、とお願いしました」(安東さん)。四六時中セキュリティや技術トピックについて情報を交換するのが「好き」な人に囲まれる環境というわけだ。

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 例えば、「セキュリティ機器がどのような動きをするか」という仕組みにはじまり、「各機器を通してどんな動きを把握できるのか」「どんなことがあれば攻撃につながり、どうすればそれを検知できるか」といった事柄を、業務そのものや周囲からアドバイスを通して理解していったそうだ。逆に「リクルートのサービスや業務に関しては、私の方が先に入社していたので先輩顔で教えました」と笑う。

周囲を巻き込むコミュニケーションがカギに

 今ではチームリーダーとして監視オペレーションを回し、他部署との調整役も担う安東さん。上司として見守ってきた張 大勲さんは、「ほぼ初心者の状態から、たった1年ほどでセキュリティエンジニアとして一人前になるほど吸収能力が高いだけでなく、クラウドなどこの先に必要なことを自ら考えたり、コミュニケーション能力を生かして他部署との調整、連携役を果たしたりと、本当に助かっています」と話す。

 自身の成長について、「タイミングが良かったことと、人に助けられたことが大きい」と安東さんは謙遜するが、業務を通して知識を吸収するだけでなく、社外のコミュニティーにも積極的に参加し、スキルアップを図ったのも事実だ。

 「研修もいろいろ受けたけれど、『CTF for Girls』など外部のイベントにも参加しました。ゲーム形式で競争しながら力を身につけるのが楽しくて、こうした場には積極的に参加するようにしています。また、『Hardening』は、とにかくやられる一方でしんどかったですが、多くの学びがありました。技術的な部分もさることながら、チームビルディングや役割分担の難しさと重要性を感じました」(安東さん)

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