「光子を利用して盗聴を不可能にする」日本の量子鍵配送ネットワーク技術が国際会合で承認 NICTとNEC、東芝が開発

量子鍵配送とは、光子の量子力学的性質を利用して秘密鍵を送受信する技術。NICTとNEC、東芝が開発し、ITU-TのSG13会合で、「Y.3800勧告」として承認された。

» 2019年07月04日 07時00分 公開
[ITmedia]

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 国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)とNEC、東芝の3社は2019年7月2日、ITU-T(国際電気通信連合電気通信標準化部門)のSG13(Study Group 13)会合で承認された「Y.3800勧告」に、3社が開発した量子鍵配送(QKD:Quantum Key Distribution)ネットワーク技術が採用されたと発表した。Y.3800勧告は、QKDの国際標準化に向けて、ネットワークの要求条件や基本構成、機能などを規定するもの。日本のQKDネットワーク技術が、国際標準の骨格を形成することになったという。

量子鍵配送の概要 量子鍵配送の概要(出典:NICT)

「光の性質を利用、理論上は絶対に盗聴不可能」とは?

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