監視カメラと連動、危険物をリアルタイムで警告 駐車場向け新システム

大日本印刷は、機械式立体駐車場向けのセキュリティシステムを開発した。監視カメラの映像を解析して注意すべき人物や物体の動きをリアルタイムで捉え、追跡表示する。

» 2019年08月21日 08時17分 公開
[ITmedia]

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 大日本印刷は2019年8月20日、機械式立体駐車場向けのセキュリティシステムを開発したと発表した。同社独自の画像処理解析技術やセキュリティ技術を組み合わせた「DNPセキュア監視サービス」の1つとして、2019年12月に提供を開始する。第1弾として、虎ノ門ヒルズビジネスタワーの機械式立体駐車場に導入する予定だ。

独自開発の画像処理技術 独自開発の画像処理技術で監視精度を向上(出典:大日本印刷)

 2014年に機械式立体駐車場の安全対策検討委員会が発表した「機械式立体駐車場の安全対策のあり方について報告書」によると、2007〜2014年に機械式立体駐車場で発生した事故は204件。そのうち26件は重大事故だった。事故原因の約8割は「無人の場所での確認不足」だったという。

 こうした状況を受け、国土交通省は2016年に「機械式立体駐車場の安全対策に関するガイドライン」を策定した。施設管理企業は同ガイドラインに従い、駐車場係員によるカメラ映像の確認やセンサーによる安全対策を実施してきたが、センサーが異常を検知した際の現場確認や映像の常時監視などの負荷が高く、異常を見逃したり対応できなかったりするという課題があった。

独自開発の画像処理技術で監視精度を向上

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