国内IT市場は大都市圏と地方で2極化が進む――IDC Japanが2023年までの予測を発表

IDC Japanは、国内IT市場の2020〜2023年の地域別市場規模予測を発表した。2020年は前年の反動からマイナス成長になるものの、2021年以降は国内IT市場全体では緩やかに回復する。ただし、地方はマイナス成長が続く見込み。

» 2020年01月16日 10時50分 公開
[ITmedia]

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 IDC Japanは2020年1月15日、国内IT市場の2020〜2023年の地域別市場規模予測を発表した。大都市圏は堅調に推移するのに対して地方ではマイナス成長が続く見込みで、国内IT市場は2極化が進むとしている。

国内IT市場の地域別支出額予測(百万円単位)出典:IDC

 IDCの予測によると、2020年の国内支出規模は対前年比-1.4%の17兆6861億円。2019年までのPCの更新需要や、消費税増税に対応するためのシステム改修などの反動によって前年割れとなるが、既存システムの刷新や働き方改革を契機とした業務効率化向けの新規システム開発は堅調に推移する見込みだ。2021年以降はIaaS(Infrastructure as a Service)などのインフラストラクチャやソフトウェア、ビジネスサービスが堅調に伸びる。それに加えて5G(第5世代移動通信システム)関連の投資が本格化し、国内IT市場全体では緩やかに回復するとIDCでは予測する。

東京と大都市圏、地方で拡大する2極化

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