石油製品の出荷量を「異種混合学習技術」で予測、出光がNECのAI技術を活用

出光興産はNECのAI技術を活用し、国内の油槽所で石油製品の出荷予測に基づいた在庫管理を開始した。出荷実績や市場情報、気象情報などを基に油種ごとの出荷量を予測し、サプライチェーンの効率化を目指す。

» 2020年02月10日 09時25分 公開
[ITmedia]

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 出光興産(以下、出光)は2020年2月7日、国内28拠点の油槽所でAI(人工知能)の出荷予測に基づいた石油製品の在庫管理を開始したと発表した。油槽所在庫の適正化や業務の効率化が目的。NECの「異種混合学習技術」を活用して、市場や天候などの状況に応じて最適な出荷数量を予測する。

異種混合学習技術 NECのAI技術群「NEC the WISE」の1つ、異種混合学習技術を活用する(出典:NEC)

 出光によれば、石油製品は運搬経路が海上と陸上にまたがり、燃料という安全性の確保が必要な生活必需品である。そのため取り扱いにはさまざまな制約があり、サプライチェーンは非常に複雑になっている。また、天候やマーケットの変化に伴う将来的な出荷増減をコンピュータで予測するのが難しく、熟練者の勘や経験が頼りになっているという。

複雑で高度な石油製品のサプライチェーンをAIで管理、具体的には?

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