ジョージアを狙ったサイバー攻撃、ロシア軍の情報機関GRUが関与と米英が断定

ジョージア政府や企業などのWebサイトが改ざんされ、国営放送局のサービスにも支障が出たサイバー攻撃について、ロシア軍参謀本部情報局(GRU)が関与したと米英が断定した。

» 2020年02月21日 09時24分 公開
[鈴木聖子ITmedia]

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 旧ソ連の構成国だったジョージア(グルジア)で2019年10月に起きた大規模サイバー攻撃について、英国の外務省と米国の国務省は2020年2月20日、ロシア軍の情報機関、参謀本部情報局(GRU)が攻撃に関与したと断定し、ロシアを非難する声明を発表した。

UK condemns Russia's GRU over Georgia cyber-attacks UK condemns Russia's GRU over Georgia cyber-attacks (出典:英外務省)

 両国の発表によると、ジョージアのWebホスティングプロバイダーに対して2019年10月28日に大規模攻撃が仕掛けられ、ジョージア政府や裁判所、非政府組織(NGO)、メディア、企業などのWebサイトが改ざんされ、国営放送局のサービスにも支障が出た。

 こうした攻撃はジョージアの主権を侵害し、国民の不安をかき立てて日常生活を混乱させる目的で行われたとしている。

 一連の攻撃について、英国家サイバーセキュリティセンター(NCSC)は95%以上の確率でGRUが関与したと推定。英政府はこの判断をもとに、GRUの関与を断定した。

過去にも同種の攻撃、それぞれGRUが関与か

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