秘策はない? コニカミノルタが愚直に進めたDXのためのセキュリティ対策とはITmediaエンタープライズ セキュリティセミナーレポート

グローバルにオフィス・プリント関連事業を進めるコニカミノルタが、顧客と社内のセキュリティを強化するため、取り組んでいることとは。

» 2020年02月28日 07時00分 公開
[高橋睦美ITmedia]

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 2003年、コニカとミノルタの統合によって生まれ、2006年には創業以来のカメラ・フィルム事業から思い切って撤退したコニカミノルタ。今ではそこで培ってきたコア技術を生かし、顧客のデジタルジャーニーを支える基盤となるオフィス・プリント関連事業を推進している。

 グローバルカンパニーとして売り上げの多くを海外事業が占めており、日本人従業員が全体の4分の1程度という同社は、どのように顧客と社内のセキュリティ強化に取り組んでいるのだろうか。その取り組みを、コニカミノルタのデジタルワークプレイス事業部 副事業部長を務める清水照久氏が語った。

顧客のデジタル化の過程で避けられないセキュリティリスクに対策を

コニカミノルタの清水照久氏

 コニカミノルタは現在、「つながるオフィス」というビジョンを掲げ、顧客のデジタルトランスフォーメーション(DX)、デジタルジャーニーを推進するためのサービスやパッケージを提供している。中小企業が抱える「IT専門人材の不足」やセキュリティの担保という課題を解決しながらワークスタイル変革、所有しないIT、「Workplace Hub」や複合機を活用した「Intelligent Connected Workplace」の実現を目指している。

 清水氏によると、ほとんどの顧客はデジタル化に足を踏み出しているという。「ほとんどのお客さまはデジタルジャーニーのうち、デジタルツールを導入し始めているレベル0とデジタルツールが氾濫し限定的に利用しているレベル1の間にいる」と清水氏は述べ、中小企業の抱える課題を解決することでこの歩みを前進させたいとした。その課題とは何だろうか。

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