医療業界を狙うマルウェア「Kwampirs」、医療機器やソフトウェアアップデート経由で感染拡大

FBIの推定によれば、大手多国籍企業から地域の病院まで幅広い組織が標的にされ、ベンダーのソフトウェアサプライチェーンやハードウェア製品を通じて世界中の多数の病院が不正アクセスされている。

» 2020年04月01日 10時07分 公開
[鈴木聖子ITmedia]

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 病院などの医療業界を狙って標的型攻撃を仕掛けるマルウェア「Kwampirs」がサプライチェーンを通じて感染を広げているとして、米連邦捜査局(FBI)などが警戒を促している。

(出店:SANS Internet Storm Center)

 FBIや米国のセキュリティ機関SANS Internet Storm Center(以下、SANS)によると、KwampirsはRemote Access Trojan(RAT)に分類されるモジュール式のマルウェアで、標的とするネットワークに侵入すると、その標的に応じたモジュールを読み込んで、不正アクセスを確立する。

 これまでに米国や欧州、アジア、中東のヘルスケア業界や、エネルギー、ソフトウェアサプライチェーンなどが標的にされているという。

医療機関のうち、特にターゲットとされているのは?

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