非常事態に活躍するインターネットの「ウォッチメン」、ビッグブラザーは誰が見張るのか半径300メートルのIT(1/3 ページ)

ITは生活水準を維持するための手放せないインフラになっています。その中でも「GAFA」に代表される巨大IT企業のサービスやプロダクトは世界中の人の生活に深く根付き、もはや手放すことは不可能です。そんな巨大企業が人類の危機に対抗するために手を結びました。創作であればアツい展開ですが、現実の出来事として見るとどうでしょうか?

» 2020年04月14日 07時00分 公開
[宮田健ITmedia]

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 米国の人気コミックに「ウォッチメン」という作品があります。アメコミといえば「アベンジャーズ」や「スーパーマン」などが有名ですが、ウォッチメンはいわゆる「ダークヒーローもの」で、ヒーローが非合法の自警団グループとして活動する中で「不都合な真実」を見つけてしまいます。2009年には映画化しました。

 本作品の中では、古代ローマの詩「But who will watch the watchmen?」(誰が見張りを見張るのか?)というフレーズが象徴的に引用されています。作品のタイトルは詩の中にある「見張り」を指しています。この視点が今後、重要になってくると思っています。

AppleとGoogleがCOVID-19対策でタッグを組む!?

 先日、非常に面白いニュースが飛び込んできました。全世界で猛威をふるう新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策に、AppleとGoogleが手を組むというのです。AppleのiOSデバイスとGoogleのAndroidデバイスといえば「世界中の誰もが持っている」といっても過言ではありません。両社はこれらのスマートフォンを軸に、COVID-19感染者と濃厚接触した可能性のある人を判別する仕組みを共同で構築するそうです。

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