Webアプリで新型コロナの濃厚接触者を自動追跡、ドイツで導入――SAPが開発

南ドイツ地域保健当局は、新型コロナウイルスに感染した患者と接触した人の追跡を自動化するためにSAPが開発したWebアプリケーションを採用した。毎週約40万人に実施している検査を効率化する。

» 2020年04月30日 13時11分 公開
[ITmedia]

この記事は会員限定です。会員登録すると全てご覧いただけます。

 SAPジャパンは2020年4月28日、南ドイツ地域保健当局が、新型コロナウイルスに感染した患者と接触した人の追跡を自動化するために、SAPが開発したWebアプリケーションを採用したと発表した。既に同年4月10日に同アプリケーションを稼働している。

 あらかじめ自分のデータが匿名化された形で医療研究機関で利用されることに同意したユーザーが対象で、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者との濃厚接触が確認された人に、同Webアプリケーションへのリンクを記載したメールを送る。

 同アプリケーションには、重症化しやすいリスクを持つ市民にも迅速に通知でき、隔離を含む適切な措置をより早く実施しやすくするメリットがある。さらに、地域衛生局の職員が、より重要度の高い他の仕事に専念できるようにもなる。

COVID-19の検査結果から追跡へ 南ドイツで導入、ドイツ全土へ拡大も可能に

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ