英国家犯罪対策庁などは、世界で約6万人が使っていたEncroChatのメッセージングサービスに潜入し、暗号化通信の解読に成功した。
この記事は会員限定です。会員登録すると全てご覧いただけます。
英国家犯罪対策庁(NCA)と欧州刑事警察機構(Europol)は2020年7月2日、犯罪者専用のグローバルコミュニケーションサービス「EncroChat」への潜入捜査を通じて容疑者700人余りを逮捕し、多額の現金や大量の麻薬などを押収したと発表した。
発表によると、EncroChatは犯罪組織のみを対象にスマートフォンのインスタントメッセージングサービスを提供し、その通信内容は暗号化されていた。NCAは各国の捜査機関と連携し、EncroChatの暗号を破ることに成功した。
EncroChatは世界でおよそ6万人、英国では約1万人のユーザーを抱えていた。ユーザーは同サービスを不法な商品の販売やマネーロンダリング、敵対する犯罪者の殺害といった犯行の計画に利用していたという。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.