EU、中国やロシアの個人と組織に制裁 マルウェア「WannaCry」「NotPetya」などに関与

制裁対象となる中国人2人とロシア人4人および中国、ロシア、北朝鮮の3組織は、マルウェアを使った大規模攻撃や世界の企業を標的とするサイバースパイ活動に関与したとされる。

» 2020年07月31日 11時44分 公開
[鈴木聖子ITmedia]

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 欧州連合(EU)は2020年7月30日、過去に猛威を振るったマルウェア「WannaCry」「NotPetya」などのサイバー攻撃に関与したとして、中国とロシアの個人6人と、中国とロシア、北朝鮮の3組織に対する制裁を発表した。サイバー攻撃への関与を理由にEUが制裁を科すのは初めて。

相次ぐ大規模サイバー攻撃を受け、EUは2017年に「攻撃に関わった国や組織に、今後強い姿勢で臨む用意がある」と発表していた(出典:EU)

 発表によると、制裁対象のうち、中国人2人と中国企業1社は、中国のハッカー集団「APT10」と関係があり、世界各地で多国籍企業を標的とした大規模なサイバースパイ活動「Operation Cloud Hopper」に関わったとされる。

ロシアや北朝鮮も対象 EUの制裁内容は

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