放置された脆弱性は5万件超、クラウドのマルチ環境管理に苦慮か――脆弱性管理の実態調査

各国のIT担当者を対象に実施した実態調査で、過去半年の間に特定されながら解決できなかった脆弱性の件数は、5万7555件に上ることが明らかになった。

» 2020年08月20日 10時30分 公開
[鈴木聖子ITmedia]

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 米IBM傘下のX-Force Red(以下、X-Force)は、企業の脆弱(ぜいじゃく)性管理に関する実態調査を発表した。調査の結果、対応が追い付かないまま放置された脆弱性は、膨大な数に上るという事実が判明した。

 X-Forceは同調査結果から、企業がオンプレミスとパブリッククラウドの「ハイブリッドクラウド/マルチクラウド」環境において、脆弱性管理に苦慮している実態が浮き彫りになったとしている。

 実態調査は、北米と欧州、中東、アフリカ、アジア太平洋、中南米で、さまざまな業界のITおよびITセキュリティ担当者1848人を対象に、米セキュリティ調査機関のPonemon Instituteにより実施された。

未解決の脆弱性は5万7555件 その原因とは?

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