シスコは、電話サービス「Cisco UCM Cloud」を国内で新たに販売する。オンプレミス環境で提供していた既存の電話サービス「Cisco Unified Communications Manager」を、ホステッド型プライベートクラウドで提供する。
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シスコシステムズ(以下、シスコ)は2020年8月21日、ホステッド型プライベートクラウドサービス「Cisco UCM Cloud」の販売を開始すると発表した。既にサービスを開始している米国と欧州に続き、今回、日本国内で2020年夏のサービス開始が発表された。
Cisco UCM Cloudは、従来オンプレミス環境で提供していたシスコのコラボレーションインフラ「Cisco Unified Communications Manager」(以下、CUCM)を、日本とシンガポールに設置された同社のデータセンターで運用、ホストし、ユーザーごとの個別環境で提供できるようカスタマイズしたものだ。
CUCMは、音声通話やビデオ通話、メッセージング、モバイルなど、幅広いコラボレーション方法が利用できるコラボレーションインフラだ。Cisco UCM Cloudは、こうしたCUCMの機能を引継ぎつつ、プライベートクラウド環境で、セキュアで安定した通信を実現する。
シスコは、同社のコミットメントとして、全ての「セキュアリモートワーカー」の支援を掲げ、CUCMやパブリッククラウドの通話サービス「Cisco Webex Calling」を提供してきた。同社社長のデイヴ・ウェスト氏によると、セキュアリモートワーカーとは「フルタイムの在宅勤務社員や、現場の社員、専有ワークスペースを持たない社員、会社提供のPCを持たない社員など」だという。
Cisco UCM Cloudもこういった方針を継承したサービスだ。デイヴ・ウェスト氏は、Cisco UCM Cloudを、特に金融業など、セキュリティ保護が重要な業界のリモートワーカーに向けたサービスだと説明している。
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