シスコが中小企業向けサービスを拡大 新ブランド「Cisco Designed」の狙いとは?

シスコが新たな中小企業向けブランドを発表した。従来国内のみで展開していた中小向けブランドを拡充し、グローバルで展開する。テレワークやオンライン会議などのたニーズに加え、セキュリティやネットワークなども含む提供内容と、その狙いとは。

» 2020年07月01日 07時00分 公開
[阿久津良和ITmedia]

 シスコシステムズ(以下、シスコ)は従業員100人以下の中堅中小企業を対象とした日本の独自ブランド「Cisco Start」を刷新し、「Cisco Designed」としてグローバル展開する。

 2020年6月26日に開催された記者発表会で、同社の大中裕士氏(専務執行役員 パートナー事業統括)は「(中堅中小企業の)デジタル変革を支援し、個人事業主を除いた約170万社の中堅中小企業に対して、現在10%ある(Cisco Startの)導入率を数年で(Cisco Designedとして)30%に当たる約50万社に拡大させる」と目標を掲げた。

シスコの大中裕士氏(専務執行役員 パートナー事業統括)

 Cisco Designedは従業員25〜250人の企業を対象とし、パートナー企業がシスコシステムズ製品群と自社サービスを組み合わせた「Cloud and Managed Services Program」(CMSP)の形で顧客に提供する。

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響が広がる昨今、中堅中小企業にとって事業継続計画(BCP)の策定は頭の痛い問題だ。シスコは2019年4月から個人事業主やスタートアップ企業支援策を展開してきた。

中小企業からのニーズに変化 サービス拡大、強化に至った背景とは

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