内製開発を強化しながらサービスを拡充してきたKDDIのプラットフォーム事業は、徐々にそのスタイルが定着し、提供するクラウド製品にも内製による新機能が追加されていた。そこへ2020年、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が上陸する。同社はITエンジニアを含め、急きょ全社でテレワーク体勢をとることになった。
ITエンジニアは以前から「時間や場所にとらわれないワークスタイルを実践する職業」というイメージを持たれやすい。しかし、同社の場合はチームメンバーとの密なコミュニケーションが必要なため、多くのエンジニアがオフィスに出勤して働いてきたのだ。COVID-19のパンデミック(世界的大流行)によって世界中のITエンジニアがテレワークを始めたが、多くのチームで共通の課題が顕在化している。「生産性を上げるコミュニケーション」の低下だ。
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