「Safari」共有APIの問題をセキュリティ企業が公表、Appleは「修正は1年後」と返答猫の写真を「共有」させて特定のファイルを盗む

セキュリティ企業REDTEAM.PLは、猫の写真を使ってユーザーをだまし、パスワードやWeb閲覧履歴などのファイルを共有させる不正なWebサイトのサンプルをブログに掲載している。

» 2020年08月27日 09時30分 公開
[鈴木聖子ITmedia]

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 AppleのWebブラウザ「Safari」のWeb Share APIを悪用されることで、「macOS」や「iOS」でユーザーのファイルを盗まれる問題が見つかったとして、セキュリティ企業がブログで詳しい情報を公開した。

猫の写真を共有させるサンプルページの説明 猫の写真を共有させるサンプルページの説明(出典:REDTEAM.PL)

 この問題は、ポーランドのセキュリティ企業REDTEAM.PLが発見した。同社はこの問題を実証するために、猫の写真を使ってユーザーをだまし、パスワードなどのファイルを共有させる不正なWebサイトのサンプルをブログに掲載している。SafariかMobile SafariでこのWebサイトを開いて猫の写真の下にある「友達と共有」のボタンをクリックし、メールやメッセージなどの共有手段を選んで「送信」または「共有」すると、ローカルにある「passwd」のファイルが相手に送信される仕組みだ。

「Appleから口止めされた」との説明も

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