七十七銀行がAI活用の業況変化検知システムを本稼働 与信管理業務の効率化へ

七十七銀行は、JSOLと三井住友銀行が共同開発した「業況変化検知システム」を、NTTデータの金融機関向けクラウドプラットフォームに構築した「FinCast」の本稼働を開始する。

» 2020年09月14日 07時00分 公開
[ITmedia]

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 NTTデータは2020年9月11日、「FinCast」を七十七銀行が本稼働環境で運用開始したと発表した。

 FinCastは、JSOLと三井住友銀行が共同開発した「業況変化検知システム」を、NTTデータの金融機関向けクラウドプラットフォーム「OpenCanvas」に構築したシステムだ。金融機関向けサービスとしてJSOLが提供する。FinCastを地域金融機関で運用するのは七十七銀行が初めてで、同行は与信管理業務の効率化を図る。

与信管理の属人化を防止、効率化へ AIモデルをどう活用するか

 業況変化検知システムは、入出金や為替といった取引先企業の口座情報の動きをAI(人工知能)が分析することで、企業の業況変化を早期に検知するものだ。一般に企業を評価するには決算書を参照するが、決算書の更新は基本的に年に1回であるため、企業の業績をリアルタイムで知ることは困難だった。

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