ガートナーがCIOアジェンダ・サーベイ発表 先進企業に学ぶ4つのアプローチ

ガートナーは、世界のCIOを対象にした調査「2021年CIOアジェンダ・サーベイ」の結果を発表した。同社は、CIOがデジタルビジネスで機会をつかむ4つの方法について解説した。

» 2020年11月06日 07時00分 公開
[ITmedia]

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 ガートナーは2020年10月20日(現地時間)、世界のCIO(最高情報責任者)を対象とした「2021年CIOアジェンダ・サーベイ」の結果を発表した。同調査は、CIO約2000人を対象に実施したもので、世界74カ国の1877人のCIOから回答を得た。

 調査にあたり、ガートナーは回答したCIOの所属企業を「先進企業」「平均的企業」「遅れた企業」の3つに分類した。先進企業は、デジタル化における成熟度や競合他社との比較に基づいたビジネスパフォーマンス、パンデミック収束後の対応の進捗状況に関して自己評価が高い企業グループ、遅れた企業は、デジタル化における成熟度や競合他社との比較に基づいたビジネスパフォーマンスに関して自己評価が低いグループ、平均的企業は、両グループ以外の回答者を指す。

CIOがデジタルビジネスで機会をつかむ4つの方法

 ガートナーは、今回の調査結果から、CIOがデジタルビジネスの推進と長期的な俊敏性を獲得するために必要な方法について提言した。「戦法を変える」と「増幅力を解き放つ」「足かせを減らす」「リソースの投入先を変える」の4つだ。

1.戦法を変える

 ガートナーは、同調査結果から「顧客がデジタルなやりとりを望む傾向があり、CIOは、それに対する企業の準備を支援できる」と説明する。

 調査によると、先進企業は、新たなデジタルプロダクトやサービスの導入を推進し、デジタル技術を活用して顧客にアプローチしているという。先進企業10社のうち9社が、デジタルのアプローチを追求し、約4分の3がデジタルプロダクトの導入スピードを高めている。

 ガートナーは「顧客へのアプローチにデジタル技術の活用を増やすと、先進企業になる可能性は3.5倍高くなる」と指摘した。

2.増幅力を解き放つ

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