サントリーは2017年から、子会社を含む世界各地のITインフラを標準化して統合するプロジェクトを進めている。AWSジャパンの記者説明会でサントリーの担当者が語ったAWSへの移行に際してのポイントとは。
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アマゾン ウェブ サービス ジャパン(以下、AWSジャパン)は2020年10月27日、企業のクラウド移行に関する記者説明会を開催した。本稿は、同説明会でサントリー担当者が語った、グローバル規模で進めているAmazon Web Services(以下、AWS)への移行事例を紹介する。
今回の説明会においてAWSジャパンは初めに、企業がトランスフォーメーションを推進する上で重要な4つのポイントを挙げた。同社によると今回のサントリーのクラウド移行事例は、既存システムからのトランスフォーメーションという意味で下記の条件全てに該当するという。
サントリーは、AWSへの移行プロジェクトを立ち上げるに当たり、年2回グローバルのグループ各社のCIO(最高情報責任者)を集めて会議を実施し、2017年末に各社のCIOと方向性を合意した。こうして2017年から開始したプロジェクトが「サントリーアイランド2」だ。
サントリーアイランド2は、グローバル共通のITインフラ基盤の構築を目指すプロジェクトだ。日本やアジア、オセアニア、欧州、米国といったサントリーグループが持つ5つのリージョンで、共通のITインフラ基盤を構築する。
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