日立、「JP1」新バージョンを発表 SaaS型も提供予定

日立は、統合システム運用管理基盤の最新版「JP1 V12.5」の販売を開始する。同基盤の一部機能をSaaSで提供する「JP1 Cloud Service」も提供を開始する予定だ。今回のバージョンアップは、システム状況に応じて最適な対処手順を提案する機能などを追加した。

» 2021年01月22日 07時00分 公開
[ITmedia]

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 日立製作所(以下、日立)は2021年1月21日、統合システム運用管理基盤「JP1」の最新版「JP1 V12.5」の販売を開始した。SaaS型の運用管理基盤「JP1 Cloud Service」も同年3月31日から販売を開始する予定だ。

 日立の加藤恵理氏(アプリケーションクラウドサービス事業)によると、IT部門の現場担当者は、デジタルトランスフォーメーション(DX)実現に向けたクラウド対応や新規開発など組織内で高い期待を寄せられているという。一方でテレワーク環境において、こうした新規業務と並行して「既存システムをどのように運用していくか」は、現場の大きな課題だ。

 「IT部門の現場担当者は、システムの運用管理において『クラウドを含めた多様な環境への対応』や『システムの自動化や自律化による人間に頼らない運用の実現』『どこからでも柔軟に事業を継続できる仕組み』が求められている」(加藤氏)

 今回のJP1 V12.5の機能追加は、マルチクラウド環境でのシステム運用を容易にし、障害対応時における担当者の業務スキルに依存した運用の低減も実現する。加藤氏は、今回の機能追加について「DXの実現を運用面で支援するもの」と説明した。

属人化を排除して運用管理負担を低減 新バージョンの詳細は

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